「古いモノ好き=修復好き」で、金継ぎを習っているものの奥が深過ぎる
『金継ぎ』を知っていますか?
簡単に言うと、陶磁器の欠けや割れを漆や金粉を用いて修復する日本の伝統的な技法です。
最近では海外でも知られていて『kintsugi』といわれているほどで、世界中で人気があるようなんです。
実は私も、その金継ぎを習い始めて間も無く1年を迎えようとしているのでした。
そもそも私の古いモノ好きな理由とは…?
上のメニューバーのABOUTでも触れておりますが、私の母の実家は合掌造りでも知られる世界遺産の白川郷で、写真の合掌造りがまさしくそうなんです。
余談ですが、左手に生えている大きな松の木は、根っこが家の下に張り巡らされて建物自体に影響が出ているため、悲しいコトに5年前に切り取られてしまいました。木も斜めになってしまってますもんね。いつも触れていたので、今はもうないと思うとホントに悲しいです。
子供の頃は夏休みの1ヶ月をココで過ごしていたので、あたりまえのように古いモノに触れていたおかげで、普段は都会暮らしの私も古いモノに対する愛着がかなりありました。
だからか、古道具やアンティーク、ビンテージなどがとても気になって仕方ないんです。
食器を修復したい…
古いモノって、どうしても汚れや割れ欠けがつきもの。それが逆に“味”になるコトもありますが、できれば自分で修復したいものですよね。
でも、知識がないとできないコトもあります。その代表的なモノが食器類の割れや欠けではないでしょうか?写真のように割れてしまったら…泣
簡単にできるっぽいキットなどもありますが、食べ物を直接入れるモノだし、なんだか不安…
そこで遂に、習いにいく決意をしたのです!
探してみると、たまたま近くで教室を始めるという雑貨屋さんを発見!なんという偶然!しかも実際通ってみると「樹脂などは使わない、伝統的な技法を教えます!」という、本格的なこだわりを持った師匠(といっても私よりも年下で可愛らしい)で、それが私の求めている金継ぎで、とても嬉しいのです。
ちなみに写真のお皿も、もちろん直しますよ!まだ、全く手を付けてませんけどね。
修復できる喜び
まずは、ちょっと欠けてしまった小物から、取り掛かってみました。
左は欠けたところに漆を塗るために、くっつきやすくするよう火で炙った状態(だから黒ずんでます)。
右は完成!←わかりにくいケド
やっとできました。
小〜〜〜っさいコトをコツコツと積み重ねていく地道な作業の繰り返しで、月2 回の教室ではまったく進まないのです。
そんなこんなで1年近く通っているものの、果てしない道のり…..。
しかし今までは食器が割れてしまったら、泣く泣く捨てるしかありませんしたが今は直せる!っていうか「金継ぎができる!」って、ちょっと喜んでる私がいます(笑)
そう、修復好きなんです。
出会ったモノを大切にし、修復しながらも長く付き合っていくコトが当たり前の世の中になってほしいなぁ〜。